オーストリア旅行:モーツァルトの見たウィーン2

昨年はアルベルティーナ美術館で、モーツァルトの企画展を開催していたので、そちらも見学して来ました。ここでもかなりの量の資料が展示されていました。モーツァルト家が使っていた小物や、本、モーツァルト直筆の楽譜も展示されていました。ただ、個人的には、「モーツァルトハウス」の資料の方がやっぱり面白かった気がします。

アルベルティーナでもモーツァルトの直筆の楽譜を演奏したものを聞くことができるオーディオガイドを借りることができましたが、ウィーンでモーツァルトなど、音楽家が使っていた楽器の演奏を聴くことができる場所として、ホーフブルク(新王宮)にある「狩猟・武器部門と古楽器コレクション(大人8ユーロ、学生6ユーロ)」が挙げられます。

ここのオーディオガイドも英語かドイツ語なのですが、楽器の隣に「♪」マークがある楽器の演奏をオーディオガイドで聴くことができるようになっていますので、本当におすすめです。

モーツァルトやベートーベンが使っていたピアノではモーツアルトやベートーベンの作曲した曲を彼らが使っていた楽器を使って演奏したものを聴くことができます。本当にピアノの音色と曲の雰囲気がぴったり合っている気がするから不思議です。ぜひ聞き比べてみていただきたいなあと思います。ちなみにホーフブルクの庭、ブルク公園に有名なお花のト音記号とモーツァルトの像があります。

それから昨年はじめてオペラ座のガイドツアーに参加したときのことです。日本語のガイドツアーに参加したのですが、日本語ぺらぺらのガイドのお兄さんが、モーツァルトに関してこんなことを言っていました。

モーツァルトはウィーンの人にとってはウィーン人じゃなくてザルツブルク人だから、苦労したんですよ

日本人が関東人(これは言わないかしら?)とか、関西人って言うのとおそらくは同じような感覚なのだと思うのですが、オーストリアの人もウィーン人、ザルツブルク人なんて言うんだなあとちょっと驚きました。

そして、ウィーン生まれウィーン育ちのヨハン・シュトラウス父子や、フランツ・シューベルトに比べて、ウィーンで催される音楽会のテーマとしてモーツァルトはザルツブルクのそれと比べて比較的少ない傾向にある、ともおっしゃっていました。ウィーンの街を歩いているとシュトラウスやシューベルトよりもモーツァルト関連のものの方が断トツに数が多いような気がしますが、実際のところ、ウィーンの人たちはそんなモーツァルトのことをどんな風に考えているのかなあとちょっと考えてしまいました。

そんなモーツァルトですが、お土産としての人気はウィーンでも一番なような気がします。ウィーン土産の定番として街のお土産やさんやスーパーで、ミラベル社の赤いパッケージ(金と赤の包み紙)のモーツァルト・クーゲルン(マジパン入りの円いボール型のチョコレート)を見つけることができます。

ちなみにモーツァルトの生まれたザルツブルクのモーツァルト・クーゲルン発祥の店である、「カフェ・フュルスト」では、青いパッケージで、銀と青の包み紙に包まれたものが売られています。ミラベル社以外のものでもモーツァルト・チョコレートはいろいろな種類があります。ボール型のものに限らず、メダル型や、四角いものもありますので、いろいろ探して食べ比べてみると楽しいと思います。

チョコレートの他にも、昨年は生誕250周年ということでたくさんモーツァルトに関する書籍が出版されていたようです。私もその中から、それほど高くはなく、かつかさばらない程度の大きさのものを選んで購入してきました。

また、「ファクシミリ」と呼ばれる直筆楽譜のコピーや、モーツァルトの格好を模したモーツァルト・ベアという名前のくまのぬいぐるみも大小さまざまな大きさのものが売られていましたし、シールや型抜き、ノートやキーホルダーといった類のものも売られていましたので、とても面白かったです。

モーツァルトもまさか、21世紀の今になってウィーン中で自分の肖像画を見かけることになろうとは思いもしなかったのだろうなあ、と思うと、なんだか面白いような不思議なような気がしてならなかったりします。