オーストリア旅行:モーツァルトの見たウィーン1

2006年は、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart1756-1791)生誕250周年の記念すべき年でした。日本でもモーツァルトに関するイベントやコンサートがたくさん催されましたし、モーツァルトの生まれたオーストリア・ザルツブルクはもとより、ウィーンでもモーツァルト関連のイベントやコンサート、オペラがたくさん催されました。

これはウィーンに行くしかない!

ということで昨年もモーツァルト生誕250周年でお祝いムード(?)いっぱいのウィーンに遊びに行ってきました。ウィーンの観光局がモーツァルト生誕250周年を記念して行ったことの中で、後世にまで残るものと言えば、やはり「フィガロハウス」をリニューアルして、「モーツァルトハウス」として再スタートさせたことだと思います。

ちなみに「フィガロハウス」のときは、モーツァルトがオペラ『フィガロの結婚』を作曲したときに住んでいたアパートの一室にモーツァルト直筆の譜面や、家具、ピアノなんかが展示されている程度のもので、他の部屋では普通に人が生活していました。

ですから入り口には「フィガロハウス」の看板とウィーン史跡の目印である小さな国旗がたなびいているにも関わらず、中に入ると自転車やポスト、ゴミ箱なんかがおいてあって非常に生活感でいっぱいだったのを覚えています。

なんだか不法侵入しているような気分になりつつ、階段を上がると、小さく「フィガロハウス」と書かれた看板があって、中をのぞくとお姉さんが一人でチケットと書いてある机のところに座っていて、観光客もそれほど多くはなかった気がします。(なぜか私が行ったときは東洋人ばかりでした)

そんな「フィガロハウス」が一転!「モーツァルトハウス(Mozarthaus 9ユーロ「音楽館Haus der Musikとのコンビチケットがお得ですが、先に音楽館に入場する必要があります)」として、生誕250周年に合わせて、2006年1月27日にリニューアルオープンしたのです。

今回の旅の目的はもちろんこのリニューアルした「モーツァルトハウス」に行くことでした。モーツァルトは1784年から1787年の間に現在「モーツァルトハウス」になっている建物で暮らしていたそうです。全面改修工事をしたとのことで、建物の中はかつての「フィガロハウス」の頃のような暗い雰囲気はなく、とても開放感のある光が差し込む吹き抜けの素敵なものに生まれ変わっていました。

今でも、「フィガロハウス」の頃同様に、モーツァルトが住んでいた頃の住居が再現されています。窓の外に目をやると、旧市街の古い小道が見えます。モーツァルトもその昔、この窓の位置から、ウィーンの街を眺めていたのかなあなんて思うととても感慨深いものがあります。

「モーツァルトハウス」で感激したことと言えば、ルートの最後の方にある「魔笛(Die Zauberflöte ディー・ツァウバーフルーテ)」の小さな舞台。舞台と呼ぶのが適切かどうかはわからないのですが、ちょっと長さの短いシングルサイズのベッドくらいの大きさの奥行きに、同じくらいの高さのあるミニチュア舞台の中をデジタル映像の登場人物たちが大きくなったり小さくなったり、跳んだりはねたり、手からきらきらしたものを放ったりしながら、お歌を歌う・・・というもの。

なぜかここだけとってもハイテクで、とっても素敵で(というよりも小さなパパゲーノがとっても可愛かったので)、一見の価値はあると思います。ちゃんと舞台の奥行きを考慮して作られているので、遠近も感じられるし、普通のオペラの舞台なら考えられないくらいアクロバティックな行動を登場人物たちがとってくれるので、見ていて本当に楽しかったです。

ほぼエンドレスで同じサイクルを繰り返しているようなので、途中から見始めた方もぜひ初めから見られることをおすすめ致します。私もまた次の機会に見られることを楽しみにしています。(演目は変わったりするのかな?それはそれで楽しみですよね。)

モーツァルトハウス http://www.mozarthausvienna.at/jp/